【セラピー体験談】母子の距離感の近い関係性は危険?!

こんにちは!

苦しい過去が幸せな未来へと変わる
インナーチャイルドセラピスト小西なつきです。 


今日はクライアントさんのプライバシーに配慮しつつ、
セラピーでの事例を出してお伝えしていきます。


あなたの心の中の違和感に
触れるキッカケとなれば嬉しく思います。

母子の近すぎる関係性が与える影響

最初にお伝えします。


距離感の近い親子関係は、
子どもが大人になった時、違和感を感じるようになります。

社会に出て感じる違和感は、
必ず幼少期の経験が違和感として現れるからです。


近すぎる親子関係は互いに苦しめ合うだけです。


母、子ども
互いに依存し合う関係となってしまいます。


なぜかというと、
距離が近いと子どもとの境界線を引けなくなるからです。


親が発した言葉、言動、
子どもはすべてを正解だと感じ、
それを自分の価値観として取り込んでいきます。

子どもとの近すぎる関係性

【セラピー事例】 Sさん女性のケース

母子の関係性。
深く結びつくことはとても素晴らしいことではありますが、
近すぎても子どもが違和感を感じてしまう経験となります。

 


今日はSさん母子のエピソードをお伝えします。


Sさんは一人っ子として誕生しました。

父はあまり子育てに介入しなかったのもあり、
母子での結びつきが強くあったようです。

 

Sさんと母との結びつきは絶対的な繋がりであって、
母と意見が違うことがあると
納得いかず、許せなかったということです。

Sさんがセラピーを受けようとしたキッカケは、
子育て、仕事、旦那さんとの関わりの中で
何が正解か分からないと心の違和感を感じていることでした。

 

 

何にこんなにも悩むのか。

どうしてこんなに人に対してイライラするのか。

そんなモヤモヤとした状態で
カウンセリングを受けてくださいました。

Sさんの感じる違和感 

Sさんの違和感の大きな根っことなっている部分は
幼少期の母との関係でした。


小さい頃から、
母と意見が食い違っていると怒りが湧き上がる
と話してくれました。

些細な意見の食い違いも許せない。

そうかと思うと
母の意見が絶対的であって、

進路や結婚の時など、重要な決断は
母の言うことに従って生きてきたということも話してくれました。

Sさんは仕事をする相手に対しても
違和感を感じていました。

 

メールでのやり取りの際には

「メール返信はすぐにするべき」

「こういう状況の時はこうするべき」

 

メール返信が遅い時には

イライラしたり、相手に対して不満を持ってしまっていたようです。

保育園の発表会に向けて
踊りの練習を楽しんでいた我が子。

練習の時には上手にできていたようですが、
いざ、本番の発表会で踊らなかったようでした。


その様子を見て、Sさんはガッカリしたようです。

“なんで練習ではできたのに本番で踊らなかったの?“と
イライラ、そしてモヤモヤとしていました。

 

Sさんの価値観から見えてくるもの

 

Sさんの中で、
「人は自分と同じでなくてはならない」
という価値観が大きな根っことなっていました。


Sさんは幼少期に母子の強い結びつきがありました。

「母と自分は一緒の意見でなくてはならない」
こういった価値観を幼少期の頃から持ち続けていたために

無意識に子どもや旦那さん、
他人に対しても同じように

「なぜ私と同じようにしないのか」

イライラしたり、納得いかなかったり、
心に違和感を抱えていたのです。

決して、この価値観が悪いといっているわけではありません。
人は自分の価値観が絶対の中で生きているものなのです。

セラピーを経て

 

この価値観というものは、

自分と他人とで価値観は違う
という意識を持つことで変えることができます。

 

実際に、Sさんはこの価値観に気付いたことで
物事の見方や人への接し方が変わり、
どんどんいい方向へ変わっていきました。

 

それを少し違った目線(価値観)で見れるようになり、

「相手にも事情があるんだな」

「今は忙しいのかも」

「そんな時もあるよね」

こんな考え方ができるようになりました。

 

これは自分の価値観だけではなく、
人の価値観にも気付けるようになった証拠です。

 

まとめ

今日はSさんの事例を綴りました。
 

親子の結びつきが濃いということは素晴らしいことです。

しかしながら
近すぎても子どもが社会に出た時に
色々な問題を抱えてしまうかもしれません。

 

あなたと子どもとの距離感はいかがでしょうか?

子どもとの距離感はとても大切です。このブログがあなたと子どもの距離感を考えるキッカケとなれば幸いです。