シュタイナーの個性学4つの気質とは?


「自分の個性ってどんなものだろう?」

こんなふうに考えたことはないでしょうか?


私はちょっぴり変わった子だったのかもしれませんが、幼少期から「個性とは」ということを頭の中でぐるぐる考えているような子でした。


ですので、保育を学び、シュタイナー教育に出会ったときは、すごく雷に打たれたような衝撃で、私が探していた答えはこれだ!と興奮したのを覚えています。

心理学や占いなど、さまざまな性格診断が世の中にありますが、その中でもシュタイナー教育で知られるルドルフ・シュタイナーが提唱した「4気質」という考え方は、子育てや自己理解にとても役立つヒントを与えてくれます。


実際に私もこの4気質を知ったことで、自分の気質が分かり、自分の気質を責めることがなくなりました。

シュタイナーは、人にはそれぞれ生まれながらの気質(気分やエネルギーの傾向)があると考えました。


その気質を理解することで、
自分自身や相手をより深く受け止め、より良い関係性を築けるようになるのです。


これは子育てだけではなく、社会全体にとって必要な考え方だと思っています。

シュタイナーの4気質とは?

少々マニアックではありますが・・

シュタイナーの個性学の中で特に有名なのが「4気質」です。

これは大きく分けて次の4つのタイプに分類されます。

1. 多血質(社交的タイプ)

◎明るく元気で、人との交流が大好き

◎新しいことにすぐに飛びつくけれど、飽きやすい面もある

◎周囲の人に楽しさや活気を与える存在


友達がすぐできたり、活発に遊ぶ姿が目立ちます。
ですが、集中力を持続するのが苦手なこともあるのがご愛敬。

2. 胆汁質(情熱的タイプ)

◎エネルギッシュで行動力がある

◎目標に向かって一直線に突き進む

◎負けず嫌いで、リーダー的な存在になることが多い

自分の意見をはっきり言い、
やりたいことに強いこだわりを見せることがあります。それが時には頑固に見えることも。

3. 粘液質(穏やかタイプ)

◎落ち着いていて、安心感を与える

◎変化を好まず、マイペースで過ごす

◎人に流されにくく、コツコツ取り組む力がある

おだやかで大人しい印象を持たれることが多いです。

自分のペースを大事にしているので、急かされるとストレスを感じやすい一面も持ち合わせています。

4. 憂鬱質(深く考えるタイプ)

◎感受性が強く、物事を深く考える

◎繊細で、周囲の影響を受けやすい

◎芸術的な感性や独自の世界観を持つ

想像力が豊かで、ひとり遊びを楽しんだり、じっくりと絵や物語の世界に没頭することが多いでしょう。

心が揺れやすいので、安心できる環境が大切です。

気質を知ると何が変わる?

「うちの子、
なんでこんなに落ち着きがないんだろう?」

「どうしてあの子はすぐに泣いてしまうの?」と、子育ての中で悩むことはないでしょうか?

気質を理解すると、
その子の行動を「性格の欠点」ではなく「その子らしさ」として受け止められるようになるんです。


すると、
イライラや心配が少しずつ和らぎ、親子の関係がぐっと楽になるのです。

例えば、

多血質の子は、次々と新しいことに興味を持つので、飽きっぽさを叱るよりも「好奇心旺盛」ととらえると、その子の強みを伸ばしていけます。

胆汁質は感情がはっきりしている面はありますが、しっかりと目標に向かっていける強さを持っています。


粘液質はマイペースではありますが、しっかり自分のペースで物事を深めていくことができます。


憂鬱質の子は繊細さゆえに傷つきやすいですが、その分、人の気持ちに寄り添える優しさを持っています。


それぞれの気質をとらえて関わってあげることは、その子がその子らしく生きるためのヒントになるはずです。

大人も自分を知るきっかけになる

4気質は子どもだけでなく、大人の自己理解にも役立つと私は考えています。


「私はなぜ
人と比べて疲れやすいのだろう?」

「どうして同じことを繰り返し考えてしまうのだろう?」


そんな問いに、
気質の視点がヒントをくれるかもしれません。


かつての私自身も、
一所にとどまれない、色んな事に興味が向く・・など、多血質ならではの影の部分を欠点として捉えてしまっていました。


ですから、
自分は「多血質」なんだと気付けて、すごく納得でき、自分をゆるすことができたのです。

自分の傾向を知ることで、
無理に変えようとせず「これが私の自然な姿なんだ」と受け止められるようになります。

これは自己肯定感を高める大切な一歩だったように思っています。

まとめ

シュタイナーの個性学である「4気質」は、人の行動や感じ方を理解するうえでとても役立つ考え方です。

・多血質(社交的タイプ)

・胆汁質(情熱的タイプ)

・粘液質(穏やかタイプ)

・憂鬱質(深く考えるタイプ)

それぞれの気質には長所も短所もあります。


大切なのは「良い・悪い」で判断することではなく、その子らしさを受け止めること。


気質を理解することで、
子どもも大人ももっと楽に、自分らしく生きられるようになるはずです。

あなたはどの気質に近いと感じましたか?
ぜひ、ご家族やお子さんと一緒に考えてみてくださいね!


おひとりおひとり、個性診断も行っています。
ご興味ある方はLINEよりチェックシートに答えてみてくださいね!

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