「おっとりしていて、のんびり屋さん」
「人と争うのが苦手で、平和を大切にする」
そんな特徴を持つのが 粘液質タイプ です。
シュタイナー教育では、人の気質を4つに分けて考えます。
シュタイナー教育でいう粘液質は、調和を愛し、落ち着いた安心感を与えてくれる存在。
周囲からは
「やさしい」「マイペース」と見られることが多いタイプです。
粘液質の特徴

粘液質は4つの自然エネルギーに置き換えると「水」の要素になります。
水は静かに流れながら、どんな形にも馴染みます。
粘液質の人もまた、環境や人に合わせて自然に調和し、場を和ませてくれています。
粘液質の子の特長
穏やかで落ち着いている
慎重で大きな失敗をしにくい
平和主義で争いを好まない
感情の起伏が少なく、安定している
マイペースで行動がゆっくり
日常生活でのエピソード例

✅ 遊び場で友達におもちゃを譲ってしまう
✅「やろうね」と言っても、のんびりしてなかなか動かない
✅学校や園ではトラブルが少ないが、自分の意見を表に出さないことも多い
✅大人なら、職場で波風を立てずに周囲を和ませる存在
✅「優柔不断」「なかなか決めない」と言われてしまうことも
粘液質の「光」と「影」

気質には「光」と「影」があります。
光(強み)
- 誰とでも仲良くできる
- 落ち着いていて安定感がある
- 周りを安心させる存在
影(弱み)
- 決断力に欠ける
- 行動が遅く、周りから「のんびりしすぎ」と見られる
- 自分の気持ちを出さずに溜め込みやすい
光と影があるのは粘液質だけではありません。
それぞれの気質には必ず「光」と「影」があり、どちらもあるからこそ、バランスを取っています。
関わり方のヒント

私が保育の現場で粘液質タイプの子を見ていると、「目立たない子」「消極的な子」と誤解されやすい と感じています。
でも実は、これは 「調和を大切にする力」 の表れなんです。
「平和でありたい」
そんな感情を持って生まれてくること自体、尊いことに感じます。
親御さんにできることは
行動が遅くても「この子のペースなんだ」と見守ること
自分の気持ちを話せたときに「言ってくれてありがとう」と受け止めること
急かすよりも「どうしたい?」と丁寧に問いかけてあげること
大人の場合も同じで、
「優柔不断」と思うより「調和を大事にするからこそ慎重」と捉えると、周囲との関係もスムーズになります。
おっとりとした粘液質の子は、自分のペースがなにより安心です。
私は多血質なので、この粘液質の性質が羨ましくもあります。
まとめ
粘液質タイプは、まるで「水」のように静かで穏やかな存在です。
流れるように環境に馴染み、周囲を癒す力を持っていると思いませんか?
ただ、その水が動かないと、よどんでしまうこともあるので、自分の思いを少しずつ外に出していける関わりが大切です。
親も子も「のんびりでいいんだ」と思えたとき、粘液質タイプの魅力はますます輝いていくはずです。
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